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手道具編 玄能

玄能 イメージ ▲ クリックで拡大表示

写真左から 小玄能 150g 300g 300g 舟形玄能 300g
         中玄能 375g 375g     
         大(天)玄能 800g 800g
        MonotaRo ショックレスハンマー 940g


玄能は一般に聞きなれない言葉だが、金づちに一種で玄翁和尚が殺生石を砕いたので名づけられたという話が残っている。

金づちは椅子屋・箱屋など職種により多岐に分かれるが、家具屋においては玄能を使用する。玄能は木殺し面と平面があり、打面の縁の面取りが小さく角が立っている物の方が、鉋の裏出しにはやりやすい。重さは約10段階(もっと細かい場合あり。)に判れるが、小(225g)・中(375g)・大(天)(750g)の三種類持っていれば、家具製作には十分に思える。

家具製作の代表的な手道具の鉋・蚤・鋸の『切る・削る』と違い『叩く』ことを主な目的とする為に、柄を仕込んだ後の手入れがほとんど要らず、安価な道具を使っても柄の調整次第では長く愛用出来る。私も正行の玄能をとっておきの玄能にして、普段はヤフオクで買った安い玄能(安いのは打面の面取りが大きい。)を使っていたら、そちらの方が使いやすくなってしまった経験がある。
要は、自分の手に馴染む柄を作れるかどうかだと思う。

使用する際には頭振り上げ、振り下ろす時の遠心力とテコの原理を上手に利用することにより力を入れずに使用できる。学校では柄の先を持つように指導されたが、力をかけたい時は先を、少しずつ力を入れる場合には元を持つとやり易い。

また、ショックレスハンマーは遠心力をより効果的に使用出来る為、仮組みなどには重宝している。頭もウレタンなので、楢などの固い木では直接叩いても傷が付かない。(保証はしませんが・・・。)